国語授業のあれこれ

アクティブ・ラーニングや教材研究のための書庫です

アクティブ・ラーニングによる生徒の進化

生徒の振り返りシートを追い掛けてゆくと、こんな段階がみえてきました。
 
第1段階 個人の思考=「気付き」から始まる。
     「気付き」が「ペア・グループによる活動」によって発展する。
第2段階 ペア・グループによる「シェア」が、他者の発見~他者意識を生む。 
第3段階 他者との交流=流動的な人間関係が、思考の流動性を生む。
第4段階 思考の流動性によって既成概念から解放され、広く・深い学びになる。
第5段階 広く・深い学び=本文、筆者や出題者との対話が始まる。
     クラスメイトという見える他者から見えない他者との交流に発展する。
     自己の体験と本文とを結び付けて理解することも始まる。
第6段階 暗記型学習から思考型学習にシフトチェンジする
 
前期中間試験までの2か月、15回の授業で、トップ層はここまで来ています。
つまり、懸案の「思考型学習」へのシフトチェンジが進んできたと思います。
 
これを点数にあてはめるならばこんな感じ
1 80点以上=80%以上のシフトチェンジ(6段階)
2 70点以上=70%以上のシフトチェンジ(5段階)
3 60点以上=50%以上のシフトチェンジ(4段階=平均点)
4 50点以上=30%以上のシフトチェンジ(3段階)
5 40点以上=20%以上のシフトチェンジ(1~2段階)
 
記述は良かったのですが、選択肢を選ぶ問題に課題が残ります。
これは、まだ、教えていなかったからね。
選択肢は、夏季講習=センター対策で教えることにして、授業では記述と思考に取り組んでいこうと思います。
 
 
 
第1段階、気付き「このままではいけないらしい~最初の成長の実感」
 ①本文を写すだけではいけない
 ②答案は、本文の内容や筆者の考えを書くもので、自分の意見・考え・感想を書い

第2段階、アクティブ・ラーニングの意味を理解「ペアやグループで学ぶことの意味」
 ・友達と一緒にやることで、納得できるまでやれる
 ・わかっている友達に教えてもらって、よくわかった。
 ・わからない人間どうして集まることで解決できた。
 ・外した問題も、解説を聞いて解決できたのでよかった
 ・話し合うと解決できた

第3段階、他者との交流の始まり「流動的な人間関係への発展」
 ①いろんな人の答案を見て、いろんな考えがあることを知った。
   ・多くの人と話し、意見を交わすことで、理解度が深まった
   ②友達に、どんどん質問することで理解が深まった
 ・自分の中ではわかっていても、人に教えることは難しく、しかし、説明することで 
  理解ができるようになる。
 ・人に自分の考えを伝えることで、答案・解答への理解が深まった気がした。
 ③早い段階で疑問を解消した方がよい。
   ・みんなも自分も、だんだん意見が増えてきて楽しい
 ④一番わかっている人のレベルでみんな理解できたので、すごく満足度が高い。

第4段階、他者との交流が導く思考力の変容・向上「思考の流動性
 ①より広い視野でものごとを考え続けることができそう。
 ・全員が違う答えなので、新しい発見、異なる視点から物事を見ることができた。
 ・みんなの意見を交換することが大切!
 ・同じ問題でも、人によっていろんな意見、いろんな考え方があるとわかった
 ②より深く考えることができた
  ・一つの言葉を掘り下げるといろんなものが見えてくるような気がした。
  ・わかったつもりでも、それを人に教えるとなるととても難しいので、これから自分
      のボキャブラリーを増やし、自分の言葉で説明できることを目標にしたい。
  ③身近な体験や事例に例えて説明すると、とてもわかりやすい。
第5段階、思考力の変容・向上が導く学習の改善「見えない他者との交流」
 ①本文をきちんと読む、全部読むことが大切
 ・傍線部の周辺を読むだけではわかったつもりでも点数にならず、本文全体を読まな
        いと点数に結びつかない
 ・本文を自分勝手に解釈することを「主観」ということに気づいた。
 ②まず「問題」を理解すること、出題意図の理解が大事ということがわかった。
 ・選択肢をカンで選び、本文を主観で理解していたことに気付いた
 ・自分の答案は、人に伝えるには「説明不足」ということがわかった。

第6段階、学習の改善「暗記から思考へのシフトチェンジ」
 ①「初見の問題を解く方法」「考査・模試・入試で高得点を取る方法」
 ・出題の意図を理解し、
 ・本文を全部読んで、全体の意味をきちんと理解し、
 ・事実と事実以外とを区別して読み、選択肢は客観的に選び
 ・答案は、解答構文やトゥールミン・ロジックを活用して、3つの部品で説明し、
 ・本文の背景にある価値観を理解して考えを深める、
 ・また、内容を体験や身近なことに例えて理解を深める、