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国語授業のあれこれ

アクティブ・ラーニングや教材研究のための書庫です

生徒の振り返りシートから

毎時間、最後の5分、振り返りシートを書いてもらっています。

いくつか印象に残ったこと。

 

1、二項対立がわかった

二項対立に目をつけると本文の理解が進み、設問の意味や答案が良くなることに気付いてくれたみたいです。

 

2、記述答案には、自分の意見を書かない方が良いことが分かった。

そうですね。評論も小説も、設問は基本的に「本文に書いてある事実」の読み取りを求めています。「なぜですか?」に対して、「私はこう思う」を答えるものではないんですね。

 

3、本文を写せばいいのではないことがわかった。

ノート作りの授業でやろうと思っているのですが・・・

ノートは

 ・後から思い出すために(復習)

 ・単純な記録として

 ・再構築して

という3つの作り方があります。

同様に、例えば指示語の指示内容を問う問題でも、該当部分を書きぬくだけでなく、「再構築」することが求められています。

この力を身に付けていきましょう。

 

4、「キレる」という言葉について、自分が持っているイメージと、作者の言っている意味とが違うことがわかった

 

これは、今回、私が生徒から学んだ最大のことなのですが・・・言葉は生き物です。ですから変化するんですね。本文中で筆者が使っている「キレる」の意味は、おそらくキレるが日常に入って来た時の、原典的な意味だと思います。それから10年くらいの時間が経過して、現在の10代が使う「キレる」は、もっと広い意味・範囲を表現しているのだと思います。また個々の使用法、意味付けとしては、その広がった意味のある部分だけかもしれません。

言葉は生き物、言葉は変化する・・・そこを理解しておけば、俗に言う「筆者の主張」が、今よりもすんなり納得できるのではないでしょうか。

自分の言葉と他者の言葉の差異がわかるようになることは、物事を俯瞰的に見ることの萌芽かもしれません。

そう考えた時、差異の理解、具体化・・・という作業の重要性がわかります。

同時に、キレるという言葉の抽象的理解・共通化という作業も可能になるでしょう。

差異性と共通性とを相互通行にできれば、思考は豊かになるわけで、ここが次回の授業のポイントになるかもしれません。

 

というわけで、そういう授業通信、作ります。

ALの楽しさは、生徒から学ぶこと、その情報量の大きさですね。

アンテナ感度の高い職員的教員でなくても3回の授業でここまで進むのが、やっぱり良いことみたいです。ですです。